北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合、日本へは約10分後に到達するといわれています。私たちの新札幌は大丈夫なのでしょうか。(2017.05.10 記)
エリアメール(Jアラート)が着信。素早く非難行動を。
「内閣官房国民保護ポータルサイト」によると、北朝鮮のミサイルが日本に飛来する可能性がある場合には、地震や水害の時などと同様に、エリアメール・緊急速報メールが受信されるとのことです。
北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合には、政府としては、24時間いつでも全国瞬時警報システム (Jアラート)を使用し、緊急情報を伝達します。
この国民保護ポータルサイトには、このような表記があります。ところで、「Jアラート」とは、具体的に何のことなのでしょう。
Jアラートを使用すると、市町村の防災行政無線等が自動的に起動し、屋外スピーカー等から警報が流れるほか、携帯電話にエリアメール・ 緊急速報メールが配信されます。
地震の直前や、水害の恐れがある時などに、携帯電話がいきなり鳴りだすアレですね。2017年8月29日の朝に北朝鮮は太平洋に向けてミサイルを発射し、国民は、さっそくその「Jアラート」による緊急速報を体験しました。
このような事態には、速やかに、地下施設や頑丈な建造物に避難するよう呼びかけています。また、窓の近くは危険なので、できるだけ窓から離れるのが賢明のようです。
さらに、近くにミサイルが着弾した時には、弾頭の種類によっては有害物質が混じっている可能性があるため、口と鼻をハンカチなどで押え、風上に移動したり、屋内の場合には換気扇を停め窓を目張り・密閉するなどの対策が必要とのことです。
Jアラートの文言修正。「頑丈な」が削除された
政府は2017年9月14日、北朝鮮のミサイル情報を伝える全国瞬時警報システム(Jアラート)で、避難を呼びかける際の文言を見直しました。
その内容は、「頑丈な建物や地下に避難して下さい」という文言を「建物の中、または地下に避難してください」というものです。
去る8月29日のミサイル発射の際に、頑丈な建物を求めて自宅外に出たり、頑丈な建物が無い!などと混乱が生じたため「頑丈な」という表現を改めたもの。
ミサイル発射から北海道到達まで約10分。Jアラートが鳴ってから5分以内には北海道に到達するわけですから、とにかく身近な場所でガラス窓から離れて身を隠せる場所に素早く非難することが肝心です。
その翌日15日の朝7時。北朝鮮は再びミサイルを発射し、Jアラートが鳴り響きました。みなさんは冷静に行動できましたか?
国が国民の行動マニュアルを公表
「内閣官房国民保護ポータルサイト」では、このような事態の行動マニュアルとして下記の3つを掲載しています。
札幌に北朝鮮の弾道ミサイルが飛来する可能性は?
さて、札幌に飛来する恐れについては、どうなのでしょうか。札幌が標的にされることは考えにくいとしても、誤射のために札幌に飛来する可能性は否定できません。
札幌市交通局では、携帯電話(スマートフォン)に送信される緊急速報メールを職員が受信したら、市営地下鉄の運行を見合わせ、運行中の車両は最寄りの駅に停止する方針であるといいます。
JRも運転を見合わせる場合がありますので、交通機能の一時的なマヒが想定されます。
むやみに騒ぎ立てると、ミサイルとは関係ない混乱が発生する恐れがありますので、落ち着いて、車内放送などの指示に従うことが大切です。
新札幌・新さっぽろエリアでは、どこに避難すれば良い?
JR新札幌駅界隈で事態が発生した場合は、どうしたら良いでしょうか。自宅にいらっしゃる場合には、むやみに外出せずに、窓から離れた場所に身を隠すのが良さそうです。
屋外にいる場合には、地下施設か頑丈な建物へ避難する必要があります。
JR新札幌駅の中心部では、地下施設が豊富にありますので、最寄の地下鉄出入口から地下に逃げ込むことが賢明かと思われます。
その他、常時開放されている頑丈な建物は、日頃からチェックしておいた方が良さそうですね。
例えば、ホクノー新札幌ビル、新札幌センタービル、北辰病院、羊が丘病院、厚別温水プール、厚別区体育館、ゼビオ新札幌店、札幌市青少年科学館、コナミスポ―ツクラブ・・・と新札幌の中心部近くには、頑丈な建物が豊富にあります。
地下鉄ひばりが丘付近だと、まずは地下鉄の出入り口、そして建物では、、ひばりが丘病院、ニトリ厚別店、ファーストビル、高砂ビル・・・と意外と限られ、市街地中心部から少し離れると心配ですね。
マンションなどは、住人以外は玄関から先には入れないことが多いですし、スーパーやコンビニなど窓の多い店舗は逆に危険かもしれません。
テナントビルは営業している店舗がある限り出入は比較的自由です。また公共施設は避難中の情報を得やすいので頼りになりますが、休館日などは頭に入れておいた方が良さそうです。
日頃から、鉄筋コンクリート造でいつでも逃げ込める建物は、チェックしておいた方が良さそうですね。
ただし、Jアラート着信から非難行動に充てられる時間は、わずか数分。頑丈な建物や地下施設を探してうろうろするよりも、まずは見える範囲で、ガラス窓が少ない建物や物陰に身を隠すことが賢明と思われます。
■内閣官房国民保護ポータルサイト
http://www.kokuminhogo.go.jp/
<2017.08.29追記>
2017年8月29日早朝、北朝鮮がミサイルを発射したことにより、北海道から東日本までの12道県に及ぶ広い範囲で全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動しました。
幸い、ミサイルは襟裳岬から1180キロ東方沖に落下したとみられていますが、万が一精度が悪く陸上の市街地に落下したら一大事です。
今回の「Jアラート」で皆さんはどのように行動されたでしょうか。
風水害でも同様ですが、いざというときの行動を普段から家族などで話し合っておくことが大切ですね。
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