新さっぽろ駅前A・C街区の再開発に向けた検討が始まりました。この記事では、この検討に伴って想定可能と思われる将来像を描いてみました。(2025.11.23記)
A街区・C街区の再開発に関する動き~2026年度以降に方針を固める
新さっぽろ駅周辺では、ここ数年で街の風景が大きく変わりました。大学や医療機関、タワーマンション、ホテルに続いて、BiVi新さっぽろが開業し、一つの都市地区として成熟し始めています。そんな中、次の一手として注目を集めているのが A街区(約1ha)とC街区(約0.4ha) の再開発です。
現在は駐車場として暫定利用されていますが、札幌副都心開発公社は、デベロッパーやゼネコンなど10社対象とするヒアリングを2025年度内に終え、札幌市と連携しながら26年度以降に方針を固める方針とのことです。
ただし、今回のヒアリングを進めている業務「7年度新さっぽろ駅周辺地区まちづくり効果検証業務」では、「新さっぽろ駅周辺地区まちづくり計画」計画期間(平成27年度~令和6年度)において、新さっぽろ駅周辺地区で進められたまちづくりの効果を検証し、達成できたことや今後引き続き取り組むべきことについて整理を行うものとされていることから、唐突に夢物語を描くようなことは想定されません。
当ブログでは、“完全趣味の範囲”の個人ブログという自由な立ち位置を利用して、(1)サンピアザと水族館の建て替え、(2)交通結節点機能~厚別駅とのアクセス向上という2つのテーマを設定して自由な妄想をしてみました。
サンピアザや水族館の建て替えは視野に入るのか?
今回のA・C街区再開発にあたり、地元住民として感じるのは、商業施設はすでに飽和状態ではないかという心配です。
A・C街区に新たな商業施設をつくる必要は無いように思います。
一方、既存施設について札幌副都心開発公社の見上社長は「老朽化が進む建物の対応を考えなければならない」と北海道建設新聞の2025年11月15日付記事の中で言及しています。
サンピアザは1977年開業で築40年以上、サンピアザ水族館も同様に老朽化が進んでいます。施設更新は避けて通れず、A・C街区が“建て替え時の代替地”として活用される可能性もあるのではないでしょうか。
仮にA・C街区をサンピアザの移転仮設、または段階的な建替えスペースとして活用できれば、営業を継続しながら老朽施設を刷新することができます。
サンピアザなどが新築移転した後の活用方法(妄想)
さて、この勝手な妄想にもとづき、A街区にサンピアザが、C街区にサンピアザ水族館が新築移転したとします。
イオン新札幌店はどうするかは、ちょっと横に置いておいて商業施設と「科学館公園」や「ふれあい広場あつべつ」との間に距離ができてしまう問題が浮上してきます。
そこで、当ブログが提案するのは「ショッピングモールと公園を結ぶ“都市のリビングルーム”をつくる」ことです。近隣でイメージが近いのは、JR北広島駅の「エルフィンパーク」でしょうか。
屋根のある回遊ゾーンは、雨風を防げる歩行者空間。キッチンカー出店によるオープンカフェ的な使い方も可能。出店料やデジタルサイネージ広告等で運営管理者は、多少の収益を得ることができます。
こうしたフリーなゾーンを作ることで人が集いやすくなり、このことは、商業施設にとってもメリットになります。医療機関を利用する人たち、宿泊施設を利用する人たちにとっても、オアシス的な機能を果たすでしょう。
「交通結節点機能」の強化~厚別駅とのアクセス向上は?
札幌ー新千歳間の「交通結節点」である新札幌は、北海道ボールパーク開業やラピダス関連の宿泊が好調であり、さらなる観光需要が見込まれるとされています。
現在、JR新札幌駅の改修が進められている最中ですが、「交通結節点」としての機能強化という視点では、どのようなことが考えられるでしょう。
札幌市の公共交通に関する計画をはじめ、様々な上位計画の中で議論されるテーマでもあるため新札幌エリアだけの視点で提案しづらいという事情もあります。
しかし、もっぱらよく言われていることは、JR新札幌駅とJR厚別駅のアクセスの悪さです。
両者は、直線距離約900メートルですが、歩行ルートのわかりにくさや歩きづらさが課題です。2つの駅が“心理的に遠い”状態が続くと、
利用者の流動性が制約され、潜在的な集客力を発揮できないと考えれます。
江別・岩見沢方面との広域拠点性を高める
近年の大学移転・病院移転・商業再編は、岩見沢・江別方面住民をもターゲットとして視野に入れたエリアマネジメントが必要だとすると、岩見沢・江別方面のJR函館本線とのアクセス向上は望まれるところです。
札幌副都心としての“広域拠点性”を高めるために何ができるでしょうか。
ただし、先述でも触れたように、札幌市全体の計画を差し置いて勝手なことを軽々にいうのははばかられます。
このことから、新札幌エリアを中心とした何らかの社会実験を通じて、課題を表面化させるとともに、札幌副都心としてあるべき姿をアピールしていくというアプローチなら、比較的現実的なのではないでしょうか。
そこで、当ブログでは、「歩行者ルート設置~案内サイン等の充実など」、「専用モビリティ運行実験」の2つを考えてみました。
(1)歩行者ルートの設置~案内サイン等の充実
JR厚別駅とJR新札幌駅を結ぶ最も合理的なルートは
「厚別西通り → 千歳線高架下 → 新札幌駅」と考えられます。
鉄道に沿っていると安心感や高架下により冬季も風雪を一定程度避けられるというメリットもあります。
・随所に設置する案内板に駅までの距離・徒歩時間などを表示
・歩き心地のよい路面材と色分けでルートを明確化
・夜間の安全確保のためのソーラー照明
・高架下に店舗を誘致
(2)専用モビリティ運行実験
こちらも、合理的な設定として、JR厚別駅とJR新札幌駅を結ぶルート「厚別西通り → 千歳線高架下 → 新札幌駅」で考えてみました。この機能の拠点としてA街区は適切なスペースとなりそうです。
【2~4人乗り自動運転小型EV】
専用レーンにおける自動運転では安全が確保しやすく、病院を利用する高齢者にとっても重宝される交通手段となりえます。コミュニティバスの継続が危ぶまれる中、健闘の価値ありです。
・歩道を拡張するなりして専用レーンを設置
・高架下を低速(時速15km程度)で走行
・ラッピング広告により収益確保
【パーソナルモビリティ】
電動キックボードや自転車のレンタルは、岩見沢・江別方面から通学する専門学校生・大学生の利用が見込めます。比較的安い投資で始められます。
・電動キックボード
・電動アシスト自転車
期待されるのは“街の未来を描くプロセス”そのもの
札幌副都心開発公社の見上社長は先の北海道建設新聞の取材で「まちの利便性を高める幅広い機能の導入を検討している。」と語っています。
A・C街区の方向性が固まるのは早くても2026年度以降ですが、今回のヒアリングはその第一歩です。
特にサンピアザの将来像や交通結節点の再編は、多くの住民にとって関心の高いテーマであり、これらを含めた議論が動き始めていることは、まちにとって大きな意味があります。
新札幌が「札幌副都心」としての役割を本格的に担っていくための足掛かりとして、A・C街区の再開発は大きな意味を持つのかもしれません。
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