「新さっぽろアークシティ」の「ARC(アーク)」ってどういう意味なのか気になって、いろいろ調べてみました。(2023.12.14記)
「新さっぽろARC CITY」・・・「アークシティ」って何だ?
新札幌の商業施設のうち、2023年11月オープンの「BiVi新さっぽろ」を除く既存の商業施設を総称して「新さっぽろアークシティ」という名称がありますが、普段の会話の中で「アークシティに行こう!」などと使ったりすることはあまりないように思います。
しかし、せっかく付けられている「アークシティ」という愛称ですから、改めて「アークシティ」とは何か?というところを深堀りしてみたいと思います。
「ARC CITY」が誕生したのは、いつ?
1989年11月16日の北海道新聞に「愛称は「アークシティ」 複合ビルで活性化 JR新札幌駅周辺」という見出しの記事が掲載されていたようです。(参照:Wikipedeia「新さっぽろアークシティ」)
このことから、デュオやアークシティホテルの建設・開業に合わせて「アークシティ」と命名されたと思われます。
Duo1の開業が1990年6月ですので、このときから「ARC CITY」と呼んでいるのでしょう。
イオンやカテプリは「ARC CITY」なのか?「アークシティ」の範囲
経済情報サイトリアルエコノミーの記事では、「サンピアザの核テナントである「カテプリ新さっぽろ」という表現を使用しています。
だとすると、「カテプリ」も「新さっぽろアークシティ」なのでしょう。
「サンピアザ&デュオ」公式サイトTOPページのメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文章)では「新さっぽろアークシティは、 サンピアザ、デュオ、カテプリ、イオン. その他関連施設からなる複合ショッピングエリアです。」となっています。
なるほど・・・既存商業施設の全体が「新さっぽろアークシティ」なのですね。
「ARC CITY」の「ARC(アーク)」の意味、こめられた思い
アーク(arc)は、弓が曲がっている形のことを表す英語で、「弧」、「円弧」、「円弧の一部」の意味で使われます。
また、ふたつの電極の間で放電が起こることによって作られる円弧状の光のことも表します。
では、「ARC CITY」は、どういう意味でしょう。「弓状の街?」なんだかピント来ませんよね。
サンピアザなどを管理運営する札幌副都心開発公社のホームページを見ると、「新さっぽろARC CITY」の名称について次のように説明されています。
「新さっぽろARC CITY」は、地平線から大きな弧(ARC)を描いて昇り、地平線に沈む「太陽の日周(ARC)活動」がすべての生命を育むように、 新さっぽろ副都心が、人々の心の“暮らしの夢、未来、喜びを育む街”として発展していくことを願い、Amenity(快適)、Refreshment(清新)、 Creation(創造)をキーワードとして命名されました。
引用/中株式会社札幌副都心開発公社
なんと深い意味が込められていることか!再開発エリアの愛称が「マールク新さっぽろ」ですから、新札幌は、やはり「弧」や「円形」のイメージにたどり着く街なんですね。
札幌副都心開発公社の公式サイトのドメインは「arc-city.com」
サンピアザ&デュオを管理・運営する札幌副都心開発公社の公式サイトのドメインは「arc-city.com」。そう簡単に「ARC CITY」の名称は捨てられないのです。
さらに、大規模小売店法による届け出名称も「新さっぽろアークシティ〇〇〇〇」となっています。
老朽化のため撤去された「ARC CITY 時計塔」
2020年5月、Duoの屋上に設置されていた時計塔が老朽化のため撤去されました。
老朽化に伴う安全対策というのが撤去の理由なので仕方がないこととはいえ、シンボルマークは、経済的な観点から見ると、経済活動の求心力や存在価値を増すための道具・手段ともいえます。
そういう意味では、その後“アークシティ感”が薄れてしまったように感じられて、個人的には、少々残念な思いでした。
カテプリの運営権移譲の影響
現在、「カテプリ」は、施設所有者の札幌副都心開発公社から「イオンモール」が賃貸で運営していますが、2024年7月から運営が札幌副都心開発公社に移譲される予定となっています。
各商業施設を一体的にマネジメントすることで、効果的な集客戦略を行うことができるようになります。
これまで、テナントとしての「カテプリ」は、自ら「新さっぽろアークシティ」を名乗っていなかったように思いますが、これからは、「新さっぽろアークシティ」としての一体感を強くしていくのではないでしょうか。
さいごに
かつてDuoの屋上に設置されていた「ARC CITY」の時計塔は、新札幌のランドマーク的な役割を果たしていました。この時計塔が撤去されてから「ARC CITY」感が薄れていた感じもしますが、毎月発行されているチラシは堂々と「ARC CITY PRESS(アークシティプレス)」という名称で定着しています。
筆者も、改めて「ARC CITY」という名称を大切にして、この名前を積極的に使っていこうと思った次第であります。
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