計画的に造成された「もみじ台団地」の中には、商店街の名残を残す不思議なゾーンがいくつか残されています。この記事では、その中のひとつ、もみじ台北5丁目1番地のエリアをご紹介します。(2017.12.09 記)
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迷路のようなもみじ台地区
碁盤の目状の街道路網に慣れきっている札幌市民にとっては、一度迷い込むと方向感覚を失ってしまう「厚別区もみじ台地区」。迷うことを楽しみながらグルグル巡っていると興味深い発見が多い場所でもあります。
そんな中でも、ラーメンファンでしたら「札幌煮干しセンター」を目指して「もみじ台北公園」を認識した方も多いのではないでしょうか。
「もみじ台北公園」は、入り組んだ場所にあるので、地域住民以外にはあまり知られていないのではないかと思います。
こんなところにセイコーマートが
セイコーマートもみじ台北
その近くに「セイコーマートもみじ台北」があります。しかし、もみじ台に土地勘がなければ、あっという間に方向感覚を失ってたどり着けません。
ですので、はじめての方は、「マックスバリュ厚別東店」がある「南郷通り」と「厚別東通」の交差点から、「厚別東通」をもみじ台方面(ホクノースーパー中央店方面)へ進み、最初の信号を左折すると良いでしょう。そのまま坂道を昇り300mほど直進すると右手に「セイコーマートもみじ台北」があります。
1990年頃は「スーパーのじ」
読者様から寄せられた情報によると、セイコーマートがあった場所は以前、「ホクノースーパー」で、その後一時「スーパーのじ」(1990年頃)であったとのこと。
ホクノースーパーの経営者が地元の野地(のじ)さんであることから、同じ経営主体なのかと推測されます。
さらに、セイコーマートになったのは1997年頃ではないかとのことです。
不思議ゾーンへ潜入
「さっぽろもみじ台北郵便局」など
この一角が今回の「不思議ゾーン」です。ここには、「セイコーマートもみじ台北」、「さっぽろもみじ台北郵便局」のほか、病院や美容室、新聞販売所などが固まっていて、商店街風の様相です。
第一種低層住居専用地域
宅地開発の際に計画的に利便施設を誘致したのでしょうか。
用途地域としては、周辺の一戸建て住宅がある区域と同じく「第一種低層住居専用地域」となっていますが、都市計画図では、この一角だけ、凡例には無い妙な色分けがされているのには、何か理由がありそうです。
「(株)ホクオー」その昔は「がんこ寿司」があった
「LIXILリフォームネット」に加盟している工務店の「(株)ホクオー」。この場所には、以前「がんこ寿司」があったそうです(読者様情報)。
セイコーマートの側面には、「美容室すみれ」。セイコートの場所がスーパーマーケとだった時代には、この美容室の場所もスーパーだったようです。
「もみじ台歯科」「高橋内科医院」「札幌もみじ台北郵便局」
「もみじ台歯科」
「高橋内科医院」
「札幌もみじ台北郵便局」
病院や美容室に行き、買い物したり郵便物の用事を、この一角で完結できるのですね。
存在感のある新聞販売所「北海道新聞もみじ台・大久保販売所」
もみじ台というと団地のイメージが強いですが、一戸建ても多いのです。近年は、高齢化のため一戸建てを手放し交通利便性の高い駅チカのマンションに引っ越すような現象も起きています。
そんな中にあって、住民の生活を支える利便施設が集まったこのゾーンの存在はとても心強いことでしょう。
このゾーンの脇に、立派な2階建ての北海道新聞の販売所があります。
「道新もみじ台インフォメーションセンター」という名称が掲げられていますが、「北海道新聞もみじ台販売所」あるいは「北海道新聞もみじ台・大久保販売所」という名称が正式です。
ここは、札幌市が進める事業者による地域安全活動「札幌市地域安全サポーターズ」に登録されています。
「札幌市地域安全サポーターズ」には、1,735事業所(平成29年12月4日時点)が登録されており、「北海道新聞もみじ台販売所」は、営業活動を通じて、防犯パトロールや安否確認等を実施したり、店舗を活用し、防犯啓発や子ども110番の店等を実施する役割を担っています。
読者様から寄せられた情報では、「だるま薬局」という店舗があり、ここでは文房具も扱っていたことから、近所の小学生が鉛筆や学習帳などを買い求めていたとのことです。
売土地を発見
ところで、そんなこのゾーンに「売土地」がありました。155.62平方メートル(約47.07坪)。取扱い業者は、「アイリスマーク」(電話011-708-6606)です。
高齢化が進むもみじ台地区ですが、先般、札幌市がもみじ台団地に大学生を住まわせるという取組をスタートさせたことが報道されました。
ますますの発展を期待したいところです。
<2017.12.12追記>読者様より情報提供があり、セイコーマートの場所にはかつてホクノースーパーがあったこと、隣には銭湯(もみじ湯?)があったのでは、とのことです。情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひお寄せください。
<2018.01.04追記>読者様より情報提供いただきました。セイコーマートの場所にあったホクノースーパーの名称が「スーパーのじ」だった時代があったことや、がんこ鮨があったことなど、具体的で詳細なご記憶を共有していただきました。内容はコメント欄のとおりですが、抜粋して記事に反映させていただきました。
■北海道札幌市厚別区もみじ台北5丁目1番地
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コメント
先日は弊社の「ぴろたい」や「新さっぽろ飲食店レシート祭」を取り上げていただき
大変ありがとうございました。
カラオケピロスの者です。
12月9日付けの
厚別区もみじ台の不思議ゾーン_もみじ台北5丁目1番地【札幌市厚別区】
という記事、生まれと育ちがその近所だったもので
非常に懐かしく、また大変楽しく拝読いたしました。
文末に「追加情報をお持ちの方は……」とのことでしたので
私の知っている情報をお伝えできればと思い、コメントいたしました。
・他の読者様のご指摘通り、セイコーマートは以前、ホクノースーパーでした。
その後、一時「スーパーのじ」という個人商店になりました。(1990年頃)
セイコーマートになったのは1997年頃だと思います。
・その頃は「美容室すみれ」はなく、その敷地もスーパーでした。
・セイコーマートの隣は「もみじ湯」という銭湯でした。
その後、一時期はゲートボール場になっていました。
・だるま薬局は以前は文房具の取り扱いがあり
近所の小学生(もみじ台小学校=現・星槎学園もみじ台中学校)は
このだるま薬局か、もみじ台ショッピングセンター(サンバード)で
よく鉛筆や学習帳などを買っていました。
・「LIXILリフォームネット」に加盟している工務店の「(株)ホクオー」の場所は
以前は「がんこ寿司」というお寿司屋さんが長年ありました。
(今もひばりが丘に系列店があるはずです)
以上です。
生まれたときから住んでいた町ですので、何かのお役に立てば幸いです。
改めまして、先日はイベントを取り上げていただき大変ありがとうございました。
カラオケピロス様、いつもご覧いただきありがとうございます、このたびは、コメントありがとうございます。具体的な内容でとてもうれしいです。まちの記録って記憶とともに消えてしまうものが多く、歴史書等で残るものってわずかなのですよね。インターネットが発達した今だからこそ、みなさんで共有しながら残していきたいものです。
こんごとも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
初めまして、新築竣工でもみじ台北3丁目の団地に5歳~13歳まで住んでいました。
もみじ台北5丁目1番地の初期は、がんこ寿司・ロバパン・ブックスフォー・ユー(本屋)
だるま薬局でした。また、ホクノースーパの横には風呂屋(経営の息子たけちゃん)という友達がいました。その後もみじ台西2丁目の団地13歳から17歳まで住んで
その後、所帯を持ち、またもみじ台西2丁目に27歳~37歳まで、現在北広島市大曲在住
今でも、もみじ台北郵便局利用しています。