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「あついぜ!あつべつ!!」VS「あついぞ!熊谷!」【札幌市厚別区・埼玉県熊谷市】

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2024.06.01記

厚別区のキャッチフレーズ「あついぜ!あつべつ!!」の可能性を考える

画像出典/札幌市厚別区

2019年11月、厚別区のキャッチフレーズとして誕生した「あついぜ!あつべつ!!」ですが、なかなか使用されている場面に出会いません。

この記事では、「あついぜ!あつべつ!!」の今後について楽しく考えてみたいと思います。

大成功している「あついぞ!熊谷!」(埼玉県熊谷市)


「あついぜ!あつべつ!!」のことが気になって調べていると、似たような響きのフレーズとして、埼玉県熊谷市のキャッチフレーズ「あついぞ!熊谷!」に出会いました。

厚別区の「あついぜ!あつべつ!!」と似ている熊谷市の「あついぜ!熊谷」。

普及しているのか、盛り上がっているのか、どういう状況なのか、とても気になります。

熊谷市といえば、2007年に当時の国内観測史上最高気温40.9度を記録するなど、何と言っても「日本で最も暑い地域」の一つとして有名で、夏になると、たびたびテレビニュースに登場します。

「あついぞ!熊谷!」は、この暑さを逆手に取り、地域資源として活用する取り組みの一環として生まれたものです。

熊谷市観光協会のホームページによると、この「あついぞ!熊谷!」の取り組みは、市民主体のイベントを増加させ、地域活性化と市民活動の推進に大きな役割を果たしたとのこと。

たしかに、「あついぞ!熊谷!」でネット検索すると、多くのページがヒットします。まちのポータルサイトはもちろん、地域情報、個人サイト、動画、このキャッチフレーズに関することや、暑さに関することなど様々です。

暑さを活かしたまちづくりは、マスコミの注目度も高く、「熊谷」の知名度向上にも大きく貢献しているようです。

なお、過去には、「居住や観光にマイナスのイメージを与える」という市民意見が寄せられたため、このキャッチフレーズの使用をやめていた時期があったようですが、今は暑さ対策の取り組みも含めて、この「あついぞ!熊谷!」が使われています。

「あついぜ!あつべつ!!」の可能性を考える

さて、札幌市厚別区の「あついぜ!あつべつ!!」は活用されているのでしょうか。

もちろん区が実施するイベントや動画配信では、このキャッチフレーズを目にすることはありますが、市民サイドからは盛り上がりは感じられません。

しかし、スタートダッシュは遅くても、じわじわと追い上げる長距離ランナーのように、まだまだ魅力を発揮するチャンスはあります。

実は苦しかった語呂合わせ

札幌市の他の区をみてみると、「手稲っていいね」、「おもしろいし」、「夢ひらく花ひらく豊平区」など、気の利いた語呂合わせが定番です。その語呂合わせの語感の良さから、親しみを持って区民に受け入れられているようです。

一方の「厚別区」の語呂合わせは難しすぎます。その難しさは「別」の字にあります。「死別」「離別」「決別」、沢尻エリカの「別に・・・」などマイナスイメージの響きがあるので、上手に語呂合わせしづらいのです。

このことから、「あついぜ!あつべつ!!」では、「別」の字を考慮しなかったわけですね。(江別市や士別市に至っては「別」の字を除くと「え」や「し」しか残らないので、厚別以上に困ってしまうでしょう。)

結果的に、ちょっと苦し紛れの語呂合わせだったかな、という印象はぬぐえません。

地域資源と結びつける

先述の熊谷市の場合には、酷暑がもつ負の側面を逆手に取り、地域資源としてプラスに作用する仕掛けとして「あついぞ!」のキャッチフレーズを生み出しました。

厚別区の場合、必ずしも地域資源の棚卸をした結果ではなく、「厚」の字の語呂合わせとして「あついぜ!」を使ったものと思われます(プロセスとしては、市民公募→一般投票)。これが悪いということではなく、順番は逆になったとしてもキャッチフレーズ先行で地域資源を考えていくことも可能です。

つまり、厚別区の何が「あついぜ!」なのか、徹底的にあぶりだしていくことを、区民を巻き込んで楽しく展開していくと、地域資源の再発見、ふるさと意識・地域愛の醸成を経て、対外的なアピールポイントが見えてくるのではないでしょうか。

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