Duo-1やバスターミナル、アークシティホテルが経つ前に、今は建物の陰に隠れている面に表示されていた「新札幌駅」名の痕跡が、今もビルの隙間に確認することができます。(2020.09.03記)
国鉄の新札幌駅 初期の駅名表示の痕跡
古い「新札幌駅」の駅名表示版の跡は、ブログ「札幌時空逍遥」の2019年12月7日付け記事で紹介されていたものです。
このブログは、今の札幌の風景に古地図を重ねて歴史を探る記事などが満載されていて、札幌に歴史関係を調べようとすると高い確率で検索表示される百科事典のようなサイトです。
さて、筆者も自分の目で確かめたく、さっそくJR新札幌駅へ出かけました。少々迷った末に、お目当ての場所を探し出しました。
バスチケットセンターとエゾバルバンバンの間をバスターミナル方向へ
ここは新札幌名店街1号館の1階。屋根のあるタクシー乗り場に面した場所です。
バスチケットセンターとエゾバルバンバンの間をバスターミナル方向へ歩きます。
バスターミナルに突き当たったら右向け右
バスターミナルに突き当たったら右手に向きます。バスターミナルと駅ビルの隙間は人が一人通れる程度の隙間です。
次に上を見る
ビルの隙間写真で、赤いコーン(パイロン)が置かれている付近で上を見ます。黒いパイプと重なっている部分は「駅」という文字の跡ですね。
駅名の痕跡は、文字場を外したあとのボルトの穴です。まるで星から星座を描くように凝視していると、なんとなく文字が浮かび上がってきますが、筆者が撮影した写真では、ちょっと分かりづらいですね。
ぜひ、ブログ「札幌時空逍遥」の2019年12月7日付け記事も合わせてご覧いただければと思います。
懐かしい人には懐かしい、当時を知らない人には遺跡のよう
ちなみに、ビルの隙間に隠れる以前は下のような外観でした。
上写真は、ブログ「札幌時空逍遥」に掲載された札幌市公文書館所蔵とされる1990年の新札幌駅の写真。1990年(平成2年)6月1日には、デュオ1と新さっぽろバスターミナル、新さっぽろアークシティホテルがオープンしています。工事期間を考えると、1990年ではなく、もう少し前に撮影されたものかもしれません。
国鉄の分割民営化が1987年(昭和62年)4月1日ですから、おそらく国鉄時代に設置された駅名表示ですね。
いずれにしても、この「新札幌駅」と書かれた面に近接して、Duo-1とバスターミナル、ホテルが建てられたわけです。
筆者が厚別区に引っ越してきたのは平成6年頃。自分が知らない時代の痕跡探しは、まるで化石や遺跡探しのような感じですが、当時を知る人たちにとっては、懐かしくて涙が出そうになることでしょう。
比較的新しい時代に開発が進んだ新札幌エリアですから、我々一般市民レベルでも、探そうと思えばいろいろな「遺跡」が発見できるかもしれませんね。
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