JRの「新札幌駅」と「厚別駅」の間を徒歩、いや全速力で走って移動する「厚別ダッシュ」を経験した人はいますか?
近くて遠いこの2つの駅の悩ましい事情についてお伝えします。
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厚別区内にある4つのJR駅
厚別区内を走るJR線は、「函館本線」と「千歳線」があり、下記の4つの駅があります。
・函館本線…厚別駅、森林公園駅
・千歳線…新札幌駅、上野幌駅
近くて遠い「新札幌駅」と「厚別駅」
旭川方面へ向かう「函館本線」と、千歳方面へ向かう「千歳線」は、札幌方面から来ると「白石駅」で分岐しています。正確には「平和駅」で分岐しているのですが、平和駅には千歳線のホームしかありませんので、乗客が乗り換える場合には「白石駅」になります。
図を見てお分かりのように、函館本線上の「厚別駅」と千歳線上の「新札幌駅」は、路線が違うため、近くて遠い存在。
江別・岩見沢方面からJRを使って新千歳空港に行こうとした場合、厚別区を通り超えて「白石駅」で乗り換える必要があります。
逆に、「新札幌駅」からJRを使って江別・岩見沢方面へ出かける場合も、いったん札幌方面の「白石駅」まで戻って乗り換える必要があります。
厚別ダッシュとは
こうなると、「新札幌駅」と「厚別駅」の間を徒歩で移動してしまおうと考えるのは自然なことですね。
乗り換えや着席を目的として駅内または付近の別路線の駅まで走って移動することを俗に「〇〇(駅名)ダッシュ」と呼ぶのだそうです。
今回のケースは、「厚別ダッシュ」あるいは「逆厚別ダッシュ」と言うのだそうです。
厚別ダッシュの距離と所要時間(移動時間)
・Googleマップによるガイド~最短ルートを狙え!
Googleマップによると、厚別駅と新札幌駅の間を徒歩で移動すると、最短ルートで徒歩17分かかります。
このルートは、厚別駅を出て駅前の大きな通りを直進し、千歳線の高架が見えたらその高架下を新札幌方面に進むというものです。
・「厚別ダッシュ」の体験談より
実際に、新札幌駅を降りて18分後に厚別駅の電車に無事乗り継いだ人の体験談のブログがあります。
冬道でしたが、この人の行程を見てみると
新札幌駅下車 5:55 ※出口を探して迷う
屋外へ脱出 6:00 ※冬道を走る
厚別駅到着 6:10
厚別駅発 6:13
新札幌駅下車から厚別駅到着まで15分かかっています。
改札から適切な出口を探すまでに時間を要していますので、土地勘のある人でしたら、ここで2分は短縮できるでしょう。
さらに、積雪時期であったことから、夏場であればさらに2分は短縮できるでしょう。
・厚別ダッシュ(いいや、散歩ですね)の動画
「たろ散歩街歩き&勉強チャンネル」さんによる動画です。
・厚別ダッシュ所要時間のまとめ
以上のことから、11分あれば「新札幌駅」と「厚別駅」の間を移動できることになりますね。
所要時間は、それぞれの体力などにも左右されますので、あくまでも参考にしながら、独自の「厚別ダッシュ」のスタイルを探していただければ幸いに思います。
厚別区マップ
1973年の千歳線のルート変更
急増する住宅需要に対応するために、札幌市が目を付けたのは、弾薬庫跡地、現在の厚別警察署付近にあった墓地、そして国鉄農地(旧馬場農場)でした。
1958年には市営ひばりが丘団地が造成され、1971年(昭和46年)には、「札幌市長期総合計画」の中で、このエリアが副都心として位置づけられました。
その後、現在の白石サイクリングロードを走っていた旧千歳線が1973年(昭和48年)に現在のルートに架け替えられたときに、まだ何もない土地に高架駅の「新札幌駅」が開業しました。
このときから、「新札幌駅」と「厚別駅」の近くて遠い関係が始まったのですね。
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