かつて「旭町」と呼ばれ厚別の中心地だったエリアで住宅やビルの建て替えが盛んにおこなわれています。
中でも、かつて飲食店などが入居し、賑わいを作り出していた貸しビルの解体後の行方は、新札幌駅周辺の再開発の影響を受け、どのように変貌するのか気になるポイントです。
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「カトレアプラザ石井」跡地
厚別中央3条2丁目、厚別停車場通り沿いにあった2階建ての貸しビル「カトレアプラザ石井」が解体され、現在、更地になっています。
ここには、かつて「ミントンズカフェ」、「スナック友」、「居酒屋幸助」、「スナック利尻」などが入居していました。
筆者は、昨年(2018年)10月にテナントがほぼ空になった状態の建物を確認していますが、久しぶりに訪れたところ、更地になっていました。
冬の間に解体作業が行われたのでしょうか。
■カトレアプラザ石井 跡地
(北海道札幌市厚別区厚別中央3条2丁目12-32)
プレイゾーン旭町(栄ビル)
昨年(2018年)11月に移転を告げる「コーヒー宅配センター」の貼り紙には、「現在の場所が取り壊しのため」と記載されており、「プレイゾーン旭町(栄ビル)」は、じきに解体されるものと思われます。
隣接する土地は、すでに空き地となっており、合わせると一定程度の広い土地が現れることとなります。
■プレイゾーン旭町(栄ビル)
(北海道札幌市厚別区厚別中央3条2丁目11-19)
新札幌駅周辺の再開発の影響
今春から着工した新さっぽろ駅周辺の再開発では、医療機関や高層マンション、商業施設の建設のほか、大学の誘致が予定されています。
この影響で、新札幌駅まわりの土地はもとより、ひばりが丘駅周辺の厚別南エリアの地価上昇も報じられたところです。
学生街は形成されるのか
大学ができることにより、学生たちが住むアパート需要はどのエリアが吸収するのでしょう。
家賃相場的には、厚別駅周辺が比較的安価であることや、新札幌キャンパスを設置する札幌学院大学の本拠地が江別であることも考え合わせるとJRでアクセスしやすい厚別駅周辺が人気となるでしょう。
高齢者やクリエイティブクラスの行方
また、新札幌駅周辺に多くの医療機関が集中することになることから、高齢者層の居住意欲も高まりそうです。
「新さっぽろ駅周辺地区まちづくり計画」(現在はネット閲覧できないようですが)では、クリエイティブクラス(新しいものを創造する仕事に従事する人たち)の居住を推進することで、まちの活性化につなげる、という方向性が示されていましたが、具体的な動きは見えてきません。
先が見通せない商業の動き
このような中、商業の動きは未知数です。
2016年から2017年にかけて大規模リニューアルしたサンピアザやカテプリでは、メインターゲットを団塊世代ジュニアと三世代ファミリーの女性と設定していますが、一方で、厚別区は札幌市内でも特に高齢化が著しい地域でもあります。
経済界が現況をどのように分析しているのか分かりませんが、個人的には、新札幌駅周辺エリアのほかに、新札幌とは異なるターゲット層を取り込む商業エリアがあっても良いように思います。
厚別区でも、札幌市中心部における創成川イーストのようなポジションが形成されるとすれば、ひばりが丘駅~厚別駅界隈は魅力的ではないでしょうか。
かつての中心地「旭町」には、ひばりが丘駅界隈とともに、未だ主要な飲食ビルがいくつも存在していますし、前述のように未利用地が目立つようになりました。
新札幌エリアの再開発という大きなうねりの中で、とても興味深いテーマとなりそうです。
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