2023年の「BiVi新さっぽろ」の開業により、利用頻度が低くなったと思われる「7番出入口」の存在意義について考えてみました。(2025.03.01記)
新近距離にある「7番出入口」と「10番出入口」
地下鉄新さっぽろ駅「7番出入口」は、「JR新札幌駅」や「Duo」などがある、厚別中央2条5丁目から道路を挟んで厚別中央1条6丁目にあります。
新札幌駅・新さっぽろ駅や、サンピアザなどの商業施設を利用後に「原始林通り」方面に帰る方(またはその逆)には便利な出入口です。
真新しい10番出入口に引き込まれる人々
7番出入口の便利さは今も変わらないものの、2023年11月に「BiVi新さっぽろ」のオープンとともに、この商業施設内を経由する10番出入口が新設されると、多くの人は、真新しい通路・階段・エスカレーターに吸い込まれていったのではないでしょうか。
両者とも、地上に出ると数十メートルの至近距離にあり、どちらから出入りしても利便性に変わりがないのであれば、きれいな方を選んでしまうのは自然なことです。
7番出入口への愛着
利用する出入口を「7番」から「10番」に変更した人の中に、かつての「7番出入口」の姿を思い浮かべる人はいるでしょうか。秋になるとシンボルツリー(?)が見事に紅葉していましたね。
「4番出入口」とともに、「7番出入口」は、新さっぽろ駅のフォトジェニック出入口ともいえます。
「7番出入口」は、これから、どう生きていくのか
挑戦していたものに挫折してしまったとき、スポーツ選手が現役を引退した後、急に財産を失ったり、人は失敗や引退、突然の困難に負けたとき、自らの生き方を見つめ直します。 これまで道が閉ざされたとしても、新たな目標を見つけることで、再び生きる意味を感じることができるでしょう。
「7番出入口」にしても、同様のことがいえるのではないでしょうか。
「7番出入口」を下から見上げたとき、踊り場がほとんど無く、ほぼ直線に続くこの階段は、仕事で疲れて帰宅する人の心を萎えさせます。
一方で、日本人は、健康づくりやトレーニングのために神社の階段を好む性質があります。地下鉄の階段が敬遠されるのに神社の階段が歓迎されるのは何故でしょう。信仰心があるとは思えない人でも、神社の階段は「体を鍛える」とともに「精神を磨く」場としても認識されやすいからではないでしょうか。
だったら・・・
鳥居を立てるのは非現実的ですが、札幌市中心部の地下鉄の階段には、たしか消費カロリーが記載されていたかと思います。健康づくりの視点を取り入れて、むしろ何度も往復したくなるような仕掛けを講じられないでしょうか。
「7番出入口」は、まさに、今、生まれ変わるときが訪れているのかもしれません。
■地下鉄新さっぽろ駅7番出入口
住所 札幌市厚別区厚別中央1条6丁目
<Googleストリートビュー>
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コメント
BiViの方を経由するよりも、こちらの入口から上がったほうが早く地上に出れます。一秒でも早く上がりたい人にはおすすめです