札幌市内でも最大級のマンモス団地「もみじ台団地」の新しい楽しみ方「団地ピクニック」。城下町を散策するように、入り組んだ通路を歩き、道に迷うことを楽しんじゃいましょう。(2020年10月22日)
歩けば新しい発見がある!やばいくらい素敵
まちを歩くと、大きな道路を車で通行するだけでは、知ることができなかった様々な風景に出会います。
計画的に造成された(当然かもしれませんが)マンモス団地には、エリアごとに子どもたちが遊べるような公園があり、そして棟ごとに周りにはベンチが備えられていたりします。
かつては多くの子どもたちの元気な声が響き渡っていたと思われますが、誰もいなくなった公園は、まるで遺跡のように自然と同化しかけています。
迷うことも楽しさのひとつ
張り巡らされた歩行者用通路は、まるで迷路のようであり、起伏のあるエリアの階段や土留用ブロックなどは、城下町を思い起こさせます。
そんな「もみじ台団地」に自ら迷い込んで楽しむ「団地ピクニック」。団地の造形美を楽しむ「団地萌え」なんていう趣向の概念も存在するくらいですから、意外と需要があるような気がします。
特に「もみじ台団地」は、場所ごとに通路や遊具やベンチなどが、それぞれ異なっていて、飽きることがありません。
小さな素材にも注目
通路と通路を結ぶ石を発見しました。その石をよ~く見ると・・・
なんと足跡が・・・。これはたまたま見つけたアイテムですが、じっくりゆっくり散策すると、もっともっと発見がありそうです。
階段にこだわってみる、とか
「何を探そうか」「どんな写真を撮ってみようか」何かテーマを持って散策すると、一段と楽しくなります。
たとえば「階段のある風景を探してみよう」とか。
重たい買い物袋を持ったお母さんが、放課後の子ども達と出会い声をかける。そんな風景が浮かびそうな団地の階段。
この階段は、虫取り網を持った子供たちが行き交ったことでしょう。
このもみじの紅葉を毎年楽しみにしているおじいちゃん、おばあちゃん。階段の途中でもう一度見たくて、思わず振り返ったり・・・。
住む人の数だけ思い出があります。それぞれの目には、どのように映っているでしょうか。
再び活気が戻るか!がんばれ「もみじ台団地」
1982年(昭和57年)のピーク時に約28,600人ほどの人口があった「もみじ台団地」は、高齢化が進み、2016年(平成28年)には、15,800人まで減りました。
札幌市内で最も高齢化率が高いエリアとしても知られ、街路を歩く人影もまばら。子供たちの姿はほとんど見かけません。
もみじ台地区では、厳しい用途制限が設けらているため、5箇所の商業地域以外に商店などがほとんど無く、そのことが若い世代が移り住まない要因と考えられてきました。
そこで地域では、市に働きかけ、用途地域としての建築規制の緩和を実現させ、戸建て住宅併設のカフェや工房などの開業が可能となりました。
また、団地の老朽化に伴い、将来的に建て替えて集約化する動きが出てきます。その際には、民間活力も含めた新たな地域づくりが進展すると思われます。
そんな夢のある「もみじ台団地」に再び活気が戻ることを祈りつつ「団地ピクニック」の提案をさせていただきました。
■札幌市厚別区もみじ台
エリアマップ(航空写真)
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