厚別区大谷地を流れる「二里川」は、現在、長さ1.2キロほどの短い川。かつての上流部である清田区平岡は宅地として埋め立てられ、地下水脈となった川が、大谷地西付近で地表に姿を現し、そしてわずか1.2km先で厚別川と合流するのです。
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緑豊かな「二里川」
橋の上から覗いた「二里川」は、都市の中の川にしては珍しく、岸辺にたくさんの植物が生えています。
短い距離の川であるため、洪水の心配が少ないことがそうさせているのでしょうか。生き物たちにとっては幸いですね。
かつては清田区平岡から流れていた「二里川」
もともと、清田区平岡周辺を源流として、平岡地区の中央部分を南から北へ流れていた「二里川」。
かつての上流部分は宅地として埋め立てられ、雨水は雨水管を通して処理されています。
しかし、平岡北公園のくぼ地や、大谷地の森公園などでは、自然に水が滲みだしている場所があり、川の源流の名残を残しています。
地域メディア「ひろまある清田」では、次のように解説しています。
二里川は今では厚別区大谷地西4丁目から南郷通と国道12号線の下を流れて厚別川に合流するまでの長さ1.2kmの短い川です。しかし、以前は清田区美しが丘や平岡南公園付近の湧水を源流に、平岡地区のど真ん中を流れていました。
引用/ひろまある清田
現在、「二里川」が地表に現れるのは大谷地西4丁目付近
現在の二里川は、厚別区大谷地西4丁目16付近で地表に現れます(下の地図参照)。
もともと水源地だった清田区平岡が宅地開発のため埋め立てられたため、土の中に浸み込んだ水が、地下深くの水脈となり、大谷地西付近で姿を現すのですね。
そして、南郷通りを横切り国道12号から約400m先で厚別川に合流します。
先述の地域メディア「ひろまある清田」では次のように説明しています。
平岡地区を流れていた二里川は、昭和50年代中頃から昭和62年までの宅地造成で埋め立てられ姿を消しました。その結果、今では大谷地西4丁目から厚別川合流点までの短い川になっています。
引用/ひろまある清田
人間の活動の歴史とともに姿を変えた「二里川」。短い川ですが、普段は意識しなくても、近くを通る人たちの癒しとなっているはず。
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